財布の基礎知識
 

財布の歴史

財布の歴史は、財布の素材である革の歴史やお金の歴史、それぞれのブランドの歴史と共に歩んできました。今や財布は単にお金を入れるためだけではなく、どんな財布をどのように持つかに関心を寄せています。

皮革の歴史

革の始まり〜発展

皮革の利用は歴史が古く、50万年も前から体にまとうものとして利用してきました。紀元前8000年頃には腐らせない方法や油を塗ってやわらかくする方法が編み出されていました。

紀元前3000年には樹皮につけて色をつけたりなめし加工が行われました。時代が進むに連れ、革は人気になりました。産業革命の頃には薬品によるなめし方法が発見されることになります。今ではこうした薬品のなめし方法が短時間で大量生産できるとして、広く使われています。

日本での革の利用

日本でも古くから鹿やカモシカ、いのししなどの革を利用してきました。特に鹿の革は丈夫で通気性が良いので足袋に使われ、のちに利用される牛革と共に武具・衣類・履物など広い範囲に利用されるようになりました。

飛鳥時代にはなめしが行われたと記録されています。革産業は温暖で雨量が少なく、川が流れる地域で発展し、今では兵庫県・東京都・和歌山県が革の三大生産地といわれています。

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財布の登場

欧米では1690年に紙幣が登場するのと同時に財布が登場しました。それまでは牛革や馬革をなめして作られた、ひもつきの小さな袋が硬貨を入れる、財布の役割をしていました。アメリカでは牛肉の消費量が多かったのと、農耕馬を飼っていることから革がたくさん生産されています。

日本では紙幣が流通する以前は、中央に穴があいた硬貨が使われていて、穴にひもを通して持ち運びしていました。紙幣が伝わったのは江戸時代のことです。藩の紙幣が使われるようになり、財布が懐紙入れの技術を応用して作られました。

懐紙入れは折りたたみになっていて、中を開くと懐紙を入れるポケットがついています。日本は包むという技術があったので、お金も包むという感覚がしっくり来たのかもしれません。

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財布のデザインの変化

現在の二つ折りの財布が登場したのは、1950年にアメリカでダイナースが設立、クレジットカードが発明されてから広まりました。日本でクレジットカードが発行されたのは1960年、日本ダイナースクラブによるものです。

1970年代にはマジックテープを使った財布が広まりました。ビジネス用の財布や子供向けのキャラクター財布も登場しましたが、その後の大きな変化はありません。

財布らしからぬ財布

最近ではプラスチック製の画期的な財布が登場しました。無駄を一切省いたつくりをして、運動用や旅行用に便利です。プラスチックの収納小物はいろいろあるのに、今までなかったのが不思議なくらい、ありそうでなかったんですね。

財布の持ち方も変化

日本の女性は世界一といってよいほどバッグが好きです。女性はバッグに財布を入れることが多いのですが、男性はあまりバッグを持たず、財布を上着やズボンのポケットに入れることが多いですね。

そのため男性の衣類には、財布を入れるポケットに紛失・盗難防止用のボタンがついていることもあります。ウォレットチェーンに財布をつないだり、マネークリップでお札をばさばさしてみたりと、お金や財布の持ち方も変化しています。

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携帯電話が財布に!

クレジットカードがお金を持たなくても買い物ができるように、携帯電話でジュースが買える時代になりました。これまでの携帯電話では、買い物をした場合携帯通話の料金支払いと一緒に支払うことができました。それが今では携帯電話に電子マネーが内臓されていて、チャージするのでその場で決済できるんです。

その点はクレジットカードと違って安心ですね。このほかにもキャッシュカードやクレジットカードの機能、切符、鍵、社員証、会員証にもなるのだから、荷物が少なくなりそうです。今後現金を持ち歩かなくなることがあるとしたら、それは財布がなくなる日になるでしょう。

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